ブログ
BLOG

住宅リフォーム・リノベーションFORKUL

香川がワースト1位⁉ヒートショックを防ぐ家づくりと暮らし方

2024.12.09

こんにちは、広報のたいです。中山美穂さんの入浴中の事故死の報道を受け、とても驚きショックを受けました。改めてヒートショックについての説明と、家づくりや暮らしのなかで対策出来ることをお伝えさせていただきます。

ヒートショックとは、急激な気温の変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかることで起こる疾患です。特に高齢者に多く見られ、命に関わる重大な事故につながることもあります。

ヒートショックの現状

香川県では、2014年の東京都健康長寿医療センター研究所の調査発表データで、高齢者1万人あたりのヒートショックの件数が全国ワースト1位というショックな結果が出ています。また、厚生労働省の統計では、2023年に65歳以上の高齢者が浴槽で水死した件数は6073件で、これは全国の交通事故死者数(2678人)の約2.3倍にも上ります。また、全国各地の消防本部を対象に行った調査では、時期に関しては、冬の12月から2月にかけて入浴中の心肺停止が急増する傾向が確認されています。

寒さにより血管が収縮して血圧が上がった状態で熱いお風呂に入ると、血管が急激に拡張して血圧が急降下します。この際、脳に十分な血液が送られない場合、気を失うリスクがあります。これがヒートショックの主な原因です。

地域による差と温熱環境の重要性

東京都健康長寿医療センター研究所の研究によれば、気温が低いほどヒートショックのリスクが高まることが分かっています。しかし、沖縄県や北海道では冬期の室内温度は比較的高いため、発生頻度が低いというデータもあります。

一方で香川県がワースト1位となった理由として考えられるのは、比較的温暖な気候のため、冬場の室内温度が十分に保たれていない住宅が多いことや、温度差が与える身体への負担の理解の少なさが考えられます。暖房設備の設置率や住宅の断熱性能が低い場合、室内と浴室・脱衣所間の温度差が大きくなり、ヒートショックのリスクが増加します。冬だから家の中も寒くて当然、、、という考え方が危険であり、住宅の温熱環境を整えることがヒートショックの予防に重要なんです。ワースト1位の発表から10年経ちますが、皆様の暮らしやご実家などの環境はいかがでしょうか?

ヒートショックを防ぐための家づくりのポイント

ヒートショックを未然に防ぐためには、家全体の温度を一定に保つことが重要です。具体的には以下の対策が効果的です。

1.室内の温度差をなくす

部屋ごとの温度差が大きいと、移動のたびに体への負担が増えます。以下の方法で温度差を軽減しましょう。

 

・断熱性能の向上: 壁、窓、床の断熱材を強化する。

・間取り変更リノベーション:区切られた間取りを変更することによって、部屋間の移動を無くす。

・二重窓の設置: 窓からの冷気を防ぐ。

・暖房設備の導入: 各部屋に暖房を設置し、家全体を暖かく保つ。

2.浴室と脱衣所の暖房

入浴時のヒートショックリスクを減らすためには、浴室と脱衣所を暖かくすることが重要です。

 

・浴室暖房の設置: 入浴前に浴室を適温にする。既存のお風呂に取り付けられるものもあります。

・脱衣所ヒーターの活用: 脱衣所を寒くない状態に保つ。

・お風呂リフォーム:保温力の高いユニットバスにリフォームすることで、外気温の影響を受けにくくする。

3.快適な温熱環境の維持

・床暖房の利用: 足元から暖めることで乾燥を防ぎながら効率よく室温を上げる。

・エアコンの設定: 冬場は適切な温度設定(20~24℃)を保つ。

・スマート家電の導入: 自動で室温を調整するシステムを活用。また、外出先から起動させることができる家電を置くことで、あたたかく保たれた家にかえることができる。

家族全員が安全に暮らせる環境を

 

家の中の温度を安定させることは、高齢者だけでなく家族全員の健康を守るためにも大切です。特に冬場は、暖かく快適な住環境を整えることで、ヒートショックによる事故を防ぐことができます。

 

内窓の設置や、浴室換気乾燥暖房機の設置など工事が簡単なものから、断熱改修まで様々な対策を検討することができます。

寒さ、暑さは仕方がないとあきらめるのではなく、ぜひご相談くださいね。お家のなかは年中快適に保てるようになりますよ。

お電話はこちら
TEL

各種お問い合わせはこちら
CONTACT FORM

ご来店予約 0120-68-5510