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住宅

プロが教える無垢材か合板か、フローリング床材の選び方

2019.05.17

新築やリフォーム・リノベーションを考えるときに、生活する中でお部屋のベースとなるのが床。床の素材と一言で言ってもたくさんの種類があります。雑誌などを参考に理想のおうちのイメージを膨らませて選ぶことも多いと思います。しかし、見た目だけ選ぶと後から後悔することも…。では、床材は何を基準に選べば良いのでしょうか?

 

無垢(ムク)のフローリングって?合板のフローリングって?

無垢のフローリングと呼ばれるものは、一般的に無垢(木を継ぎ足す加工をしていない)の木材で作られたフローリングを言います。わかりやすく言うと断面を見て一つの木材からできているものです。自然素材の人気の高まりにより、名前は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?それに対して合板フローリングは複層フローリングとも呼ばれることからも分かるように、複数の板を接着剤で貼り合わせている床材です。表面には、プリントされたシートを貼ったものや、天然の木をスライスした「突き板」と呼ばれる板を貼り付けているものもあります。見た目では無垢材と変わらない床材もたくさんあります。

 

理想のフローリングはどんなイメージ?

床材の選ぶ上で大切なのが、理想の暮らしをしっかり想像しておくことです。理想の暮らしのフローリングはどのようなイメージですか?イメージを膨らませてみましょう。

光沢があり、ピカピカ輝くイメージ?光沢のないマットなイメージ?それとも素朴さを感じる木の節があったり、暮らしていくとともに変化していく色や風合いなど経年変化を楽しむイメージですか?また、普段の暮らし方をしっかりと考えて想像することも大切です。床はスリッパで歩きますか?素足で歩きたいですか?完成してから、空間に置きたいお気に入りの家具はどのような家具ですか?それによっても床材との相性が変わってきます。理想の暮らしをしっかりイメージして、無垢材と合板のメリットとデメリットと照らし合わせて床材を選びましょう。

 

無垢材と合板メリットとデメリット教えます

では、無垢材と合板のメリットデメリットはどのようなことがあるのでしょうか?簡単に説明したいと思います。

 

無垢材のメリットとデメリット

無垢材のメリット

・木の風合いがある

・自然の素材のみなので安心感がある

・肌さわりがいい

・調湿効果がある

 

無垢材のデメリット

・色が変化していく

・傷やシミがつきやすい

・合板に比べてコストが高くなりがち

・湿気の多い夏には膨張する

・乾燥する冬には収縮する

 

合板のメリットとデメリット

合板のメリット

・経年変化が少ない

・気温の変化に対して安定性が高い

・施工が簡単

・無垢材に比べて安価

・色や模様が均一で統一感がある

・傷やへこみがつきにくい

・汚れが残りにくい

 

合板のデメリット

・温かみと肌触りの点では無垢フローリングに劣る

・調湿効果はない

・寿命は無垢フローリングより短い

無垢材と合板のメリットとデメリットをきちんと知ると、床材選びがもっと楽しくなりそうですね。(「もっと悩んじゃう~~~!!」なんて方はリビングココイチまでぜひ一度ご相談ください!)そして、もう一つ床選びで大切にしたいのは「掃除のしやすさ」ですよね。

 

床の掃除やメンテナンスについて

暮らしていくとどうしても必要になってくる床の掃除。床材を選ぶなら、掃除のしやすさは重要ですよね。一言で合板や無垢の床といっても表面の仕上げや、塗装でも清掃性は変わってきますが、無垢も合板もお掃除の手間はそんなに違いはありません。大きく異なるのは、表面の強度でしょうか。どちらもほとんどの床は物を落とすと多少の傷は出来ることはご想像いただけると思います。比較すれば、合板に比べると無垢の床は柔らかいので傷は出来やすいです。また、湿度によって収縮しフローリングとフローリングの間に隙間ができることもあります。木の本来の特性を理解したうえで、色が変化していく様子や何かをこぼして拭き残していた時に出来たシミなどが増えていくことも味や思い出と思い、愛せるかというところも選ぶときに大事なポイントです。表面が柔らかいぶん、素足で歩いた時の柔らかさ、足触りの良さや足に伝わる温かさは、合板にはなかなかまねできないものです。

 

無垢床のお家に住むココイチスタッフの声

実際に無垢の床材を選び生活しているスタッフの声をご紹介します。

「無垢床に暮らしている体験談としてですが、自宅は無垢の杉床材です。全て杉床にしております。無垢材は手入れも必要、傷がつきやすいなどのデメリットも当然ありますが、僕の場合は『単純にこんな感じが好きなんや。』『こんな感じで寝そべりたいんや。』という好みや過ごし方に無垢材がぴったりだったことが選んだ正直な理由です。住んだらわかった無垢床のアレコレは言い尽くせない程あります…。これを話し出したら長くなるので、無垢床の暮らし体験談はまたの機会に!」ということでした。

続きが気になりますので、またご紹介できる機会も作りたいと思います。

 

リビングココイチにあるいろんな床材

いろいろなメリットデメリットを知っていただいても、結局は「百聞は一見に如かず」と思われますよね。リビングココイチショップには、いろいろな床を使ったスペースがあります。とにかく表面が強くて傷がつきにくい合板のオフィススペースや、打ち合わせスペースの無垢の床。無垢と言っても木の素材や加工で表情も様々です。代表的なものでは、木目を立体的に浮き立たせた「浮造り仕上げ」のパイン、床暖房対応のオーク(ナラ)や、キッズスペースのクルミ、など表面の違いを見ていただけます。

また、いろいろな床材のサンプルもありますので、お気軽にショップを覗いてみてください。

 

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