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住宅リフォーム・リノベーション

解体して発覚!!想定外の梁…中古リノベ成功の鍵は、耐震性とコストを守る現場対応力にあった≪坂出市中古住宅リノベーション≫

2025.10.07

この度、坂出市で新しくリノベーションが始まりました。
お客様が購入された中古住宅を、これから先の暮らしに合わせて全面的に改修し、新築と並ぶほどの耐震性と断熱性を持つ住まいへと再生させていきます。

 

今回は、解体を終え、建物の骨格があらわになった現場の様子をお伝えします。

現在は、建物の重要な構造に関わる工事が大工さんの手により進められています。リノベーションプランの作成をした一級建築士の竹内が現場の監理のため日々現地で指揮を取っているのでその様子もリポートさせていただきます!

解体して初めてわかること。現場で生まれる最善の策。

リノベーションの計画は、既存の図面や事前の現地調査を元に考えていきます。しかし、壁や天井をすべて取り払って初めて、建物の本当の姿が見えてくることが非常に多くあります。

この日も、天井裏の部分を確認すると、梁の架かり方が当初の想定と少し異なっていることがわかりました。この建物を以前建築した工務店が作成した図面には描かれていない部分でした。すぐに竹内と大工がその場で相談します。

 

「どうすれば耐震性を確実に担保し、プラン通りの空間を実現できるか」

 

全体の計画を熟知している設計士が現場も管理しているからこそ、こうした想定外の事態にも、構造の安全性を最優先しつつ、その場で最善策を導き出しながら進めていきます。

細かな手仕事が、家の精度を高める

2階では、1階に先がけて、耐震補強の作業が着々と進められていました。
図面に従って新しい筋交いを入れ、新築と同じ基準の金物でがっちりと固定しています。

また、既存の柱には、長い年月を経る中で生じた僅かな歪みが見られます。そこに新しい壁をまっすぐに立ち上げるため、下地を丁寧に調整していました。こうしたミリ単位の細かな手仕事もリノベーションにはとても重要です。

 

時には、計画の変更を迫られることもあります。筋交いを入れる予定だった壁が、構造上の理由で必要な厚みを確保できないことが判明し、急遽、構造用合板を全面に貼って「耐力壁」とする方法に切り替えました。これも、設計と現場が密に連携しているからこそできる、柔軟な対応の一つです。

なぜ基礎をやり直すのか。性能とコストを見据えた判断。

今回のプロジェクトでは、玄関周りの基礎を一度解体し、新たにつくり直すという大掛かりな工事を行います。

調査の結果、この建物は玄関周りの構造耐力が少し弱いことがわかっていました。そこで、プランに合わせて一部を減築し、その部分に新しい基礎と筋交いを設けることで、建物全体の耐力バランスを整える計画です。

「お客様のご要望を叶えるデザインはもちろんですが、工事全体の工程やコストまで見据えて計画することが、大規模リノベーションでは不可欠です」と竹内は言います。

一見、遠回りに見える基礎のやり直しですが、実は合理的な判断でもあります。減築で壁を解体したことにより、コンクリートなどの資材搬入がスムーズになり、結果的に作業効率の向上とコストダウンに繋がりました。施工の知識に基づいた多角的な視点が、リノベーションの質を大きく左右します。

「快適」を数値で示す。

最後に、少しユニークな取り組みをご紹介します。
新たな試みとして改修前の室内外に小さなセンサーを設置し、温度と湿度を記録しています。

 

これは、工事が完了した後に再度計測を行い、断熱性能がどれだけ向上したかを、お客様の体感だけでなく「数値」としてもご確認いただくためのものです。特に、住んだことのない中古住宅のリノベーションでは、性能の変化が分かりにくいもの。だからこそ、目に見える形でも、安心と納得をお届けしたいと考えています。

 

次回のレポートもどうぞ、お楽しみに。

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