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Ｈさんご夫妻がこだわったのは“作り手の心が伝わる１点モノ”。ゆとりに配慮した間取りや使い勝手のいい生活動線などのプラン面はもちろん、職人さんの感性が光る手づくり家具やアイアンの階段など、すべてがゼロから作り上げたオリジナル。そして、ご夫妻自らも作り手となり、２ヵ月かけて床に使う杉の無垢材を削り、着色。工事中も度々、様子を見に足を運んでいたというエピソードからも住まいへの愛情がしっかりと伝わります。
　また、地域型住宅ブランド化事業の採択グループに認定された「地域型住宅」であるということも、家を大切にし、長く快適に暮らし続けようとするご夫妻の考えの表れです。「地域型住宅」とは、地域の工務店が地域資源を活用して建てる、地域の気候・風土に合った家のこと。Ｈ邸の柱には愛媛県久万高原町で育った木材が使われています。
　スタイリッシュなデザインの中にもどこかホッとできる心地よさを持つ住まい。それは自然と土地と人の手が生み出す、温もりと安心感なのでしょう。これからもその豊かな包容力で家族の暮らしを満たしてくれるはずです。