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大きな和船をイメージした落ち着いた外観。白の外壁に日本色の“涅色（くりいろ）”が映え、和モダンの建物を惹き立てます。

玄関のアプローチを覆う、長くのびた2メートルの深さの軒が雨や強い日差しから建物を守り、軒下は自転車などをさっと置けるスペースにもなります。玄関の引き戸を空けると、間接照明に照らされた石貼りを思わせるアクセントの壁から2方向に延びる動線があります。一方はパントリーを通ってキッチンへ抜ける動線ともう一方は個室へ抜けるプライベートな動線。玄関ホールには手洗いも設けているので、さっと手を洗ってそれぞれの居室に向かうことが出来ます。玄関土間は框の形や鏡の効果により、実際の広さより広く感じ使い勝手もよく設計されています。

広々とした大きなパントリーは、休日のまとめ買いやストック類も十分に収納可能。冷蔵庫も冷凍庫もパントリーに収まります。そこから続くキッチンに立つとリビングから中庭まで気持ちよく見晴らすことが出来ます。キッチンの並びにダイニングスペースがあるので配膳もスムーズにできます。背面には造作棚があり、食器、ごみ箱、リビングで使用する小物などもこの中にすっきりと収納が出来ます。キッチンの裏にはカウンターを造作し、お子様たちは料理をするお母さんと会話をしながら、お絵描きや宿題もすることが出来ます。

リビングは敷地に合わせ斜めに配置。部屋の形に合わせたタタミの敷き方が空間のアクセントになり、より広がりを感じます。東に設けた庭は、外からの視線を遮りプライベートなテラスに。タタミに座った目線からは塀が周囲の建物をうまく遮り、青空が大きく広がります。外観からみえた小さな屋根の秘密はリビングの吹き抜け。平屋でありながら、天井の高さに変化をつけることによりお気に入りのペンダントライトが灯る高さ4メートルの縦の空間を生み出します。また、リビングの横幅いっぱいに造作したテレビボードは機器類の熱を排出できる隙間もデザイン的に設計。ひな人形の収納スペースも兼ねた飾り棚も空間に合わせて造作しています。空間に合わせて収納も設計することにより、さらに空間に統一感が出ます。

プライベートスペースは、書斎、寝室子ども部屋へと続き、その間に家族の洋服や季節の小物なども十分収納できるウォークインクローゼットを。建物の真ん中に配置した洗面脱衣室や浴室への動線に近く、スムーズに身支度をすることが出来ます。建物を東西に抜けるように廊下を配置したことで、気持ちの良い季節には建物の中を風がすうっと抜けていきます。玄関ホールも含めた回遊動線が、様々なライフスタイルの変化にも柔軟に対応し、心地よい暮らしが実現します。