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エアコン1台で家中快適な全館空調の家を体感!高知県南国市へ視察

2023.08.22

8月初旬、高知県南国市へ住宅に関わるメンバーで住宅の視察へ行きました。今回見学させていただいたのは、全館空調の家。夏は小屋裏のエアコン1台、冬は床下のエアコン1台で家中を快適にします。

 

フソウリブテックでもどんどん高騰していくエネルギー代を抑えながらも快適に暮らせるような家づくりを日々追及しています。そのため、エアコン1台の快適性はどのようなものなのか、体感に行きました。この日も外は35度に迫る暑い日でした。玄関を一歩入ると、涼しい空間にホッとします。

 

1階の間取りはLDKと和室と水廻りがあり、リビングの上が吹き抜けています。そして、南側にはしっかりとしたサッシが特徴的な大きな窓。窓から明るい光がさしこみ、照明をつけなくても室内は奥までとても明るいです。窓は大きければ明るさを充分に取り入れることができますが、その分暑さ寒さにも大きく影響する部分でもあり、選ぶガラスやサッシも大変重要な部分です。

吹き抜けのリビングを見上げるといくつかの格子部分が見えます。その下に立つと冷たい空気を感じます。小屋裏からの冷気がリビングの中心に下りてきているわけですね。リビングの温度は26.2度。個人差はありますが、エアコンの苦手な方が長時間過ごしても快適な温度くらいです。また、ダイニングテーブルの後ろに控えている床下エアコンは冬用で、今は夏なので待機中です。

2階に上がると1階よりも涼しい体感。温度を見ると24.2度。一般的には、あたたかい空気は上に上がる性質があるため、どうしても2階が暑い事が多くなりがちですが、小屋裏に近いためか、涼しいのは驚きです。しかも、閉め切っているトイレも含め、どの部屋も温度差が少ないのは、気密性が高いため家の中でうまく空気が循環しているのだと思われます。

ではいよいよ小屋裏へ。どのような仕組みになっているかワクワクして覗くと、、、意外にシンプル!何か不具合が起きた時にもわかりやすく対応もしやすそうです。しかし、ここに至るには、構造や空調などの緻密な計算や研究の積み重ねにあるとか。この住宅は松尾設計室の松尾氏が設計したMSDGという規格住宅のモデルです。フソウリブテックでもこちらの住宅を建てることができることはもちろんですが、さらにこのノウハウを注文住宅にも生かせるように取り組んでおります。(※注文住宅の場合でもこの仕組みを採用する場合は間取りに制約が出てきます。)

 

 

 

お盆前には、東京で開催された今回の規格住宅「MSDG」を設計した、松尾氏による第2回目の勉強会へ基本設計メンバー2人が行ってきました。1回目には熱環境の考え方や湿度コントロールについてでしたが、2回目の今回は空気の流れや熱の伝わり方、エアコンの選び方や換気との組み合わせ方や工事の納め方の知識を深めました。エアコンの最適な設計を行えば、台数も減らせ、イニシャルコストもランニングコストも減らせることになります。

 

勉強会の後には東京の国立競技場や、その他有名建築も見学して刺激を受けて帰ってきたようで、さらに良い提案ができそうです!

 

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