桜の時期も過ぎ、新緑のみどりがさわやかに感じる過ごしやすい季節になりましたね!
しかし、春になるとちょっと気になるのが…、花粉や黄砂。「窓を開けて気持ちいい風を入れたいけど、家の中に汚れが入るのはイヤだなぁ…」なんて、ここ最近みなさん悩んでいませんか?黄砂のピークは4月の中旬と言われているのでもうしばらく悩みは続きそうですね。
実は、一年を通して快適で健やかな住まいを実現するためには、「換気」がとても重要な要素になります。特にこれから家を建てられる方、リノベーションをお考えの方は、換気について少し知っておくだけで、住み始めてからの快適さが大きく変わってきますよ。
今回は、家づくりを始められたばかりの方にも分かりやすいように、「換気の基本的な役割」から「主な換気システムの種類と特徴」「花粉シーズンの上手な換気方法」まで、丁寧にご説明します。
■そもそも、なぜ「換気」は大切なのでしょうか?家づくりの基本を知ろう!
「換気」というと、窓を開けることを思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんそれも大切な換気の一つですが、現代の家づくりにおける換気には、さらに重要な役割があります。
●お住まいの中の空気をきれいに保つ
私たちは日常生活の中で、呼吸によって二酸化炭素を排出し、料理や入浴で水蒸気(湿気)を発生させます。また、目に見えないハウスダストや生活臭なども室内に溜まりがちです。換気は、これらのよどんだ空気を排出し、新鮮な外気を取り入れることで、室内の空気環境を清潔に保つ役割を果たします。
●結露やカビの発生を防ぐ
室内に湿気がこもると、温度差によって窓ガラスや壁に水滴がつく「結露」が発生しやすくなります。結露を放置すると、壁紙やカーテンなどに「カビ」が生える原因にもなりかねません。カビは見た目だけでなく、アレルギーを引き起こす可能性もあるため、適切な換気によって湿気を屋外に排出し、結露やカビを防ぐことが大切です。
●ご家族の健康的な暮らしを支える
清浄な空気環境は、心地よさだけでなく、集中力の維持や質の高い睡眠にも繋がると言われています。ご家族が健やかに過ごすためにも、お住まいの空気質はとても重要です。
このような理由から、現在の建築基準法では、2003年以降に建てられた住宅には、原則として窓を閉めた状態でも機械的に空気を入れ替える「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。