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住宅リフォーム・リノベーション

花粉・黄砂対策にも!「換気」の基本と後悔しない選び方

2025.04.18

桜の時期も過ぎ、新緑のみどりがさわやかに感じる過ごしやすい季節になりましたね!

しかし、春になるとちょっと気になるのが…、花粉黄砂。「窓を開けて気持ちいい風を入れたいけど、家の中に汚れが入るのはイヤだなぁ…」なんて、ここ最近みなさん悩んでいませんか?黄砂のピークは4月の中旬と言われているのでもうしばらく悩みは続きそうですね。

 

実は、一年を通して快適で健やかな住まいを実現するためには、「換気」がとても重要な要素になります。特にこれから家を建てられる方、リノベーションをお考えの方は、換気について少し知っておくだけで、住み始めてからの快適さが大きく変わってきますよ。

今回は、家づくりを始められたばかりの方にも分かりやすいように、「換気の基本的な役割」から「主な換気システムの種類と特徴」「花粉シーズンの上手な換気方法」まで、丁寧にご説明します。

■そもそも、なぜ「換気」は大切なのでしょうか?家づくりの基本を知ろう!

「換気」というと、窓を開けることを思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんそれも大切な換気の一つですが、現代の家づくりにおける換気には、さらに重要な役割があります。

●お住まいの中の空気をきれいに保つ

私たちは日常生活の中で、呼吸によって二酸化炭素を排出し、料理や入浴で水蒸気(湿気)を発生させます。また、目に見えないハウスダストや生活臭なども室内に溜まりがちです。換気は、これらのよどんだ空気を排出し、新鮮な外気を取り入れることで、室内の空気環境を清潔に保つ役割を果たします。

 

●結露やカビの発生を防ぐ

室内に湿気がこもると、温度差によって窓ガラスや壁に水滴がつく「結露」が発生しやすくなります。結露を放置すると、壁紙やカーテンなどに「カビ」が生える原因にもなりかねません。カビは見た目だけでなく、アレルギーを引き起こす可能性もあるため、適切な換気によって湿気を屋外に排出し、結露やカビを防ぐことが大切です。

 

●ご家族の健康的な暮らしを支える

清浄な空気環境は、心地よさだけでなく、集中力の維持や質の高い睡眠にも繋がると言われています。ご家族が健やかに過ごすためにも、お住まいの空気質はとても重要です。

このような理由から、現在の建築基準法では、2003年以降に建てられた住宅には、原則として窓を閉めた状態でも機械的に空気を入れ替える「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。

換気システムの種類:「第一種」と「第三種」の違いとは?

その「24時間換気システム」には、主に「第一種換気」「第三種換気」という2つのタイプが住宅でよく採用されています。それぞれに特徴があり、どちらがお住まいに適しているかは、ライフスタイルや重視するポイントによって異なります。

【タイプ1】第三種換気:シンプルな仕組みでコストを抑えやすい

仕組み: キッチンや浴室・トイレなどの換気扇(機械)を使って室内の汚れた空気を排出し(排気)、壁などに設けられた給気口から自然に外の新鮮な空気を取り入れます(給気)。比較的シンプルな構造です。

 

メリット

・構造がシンプルなため、導入時の費用(イニシャルコスト)を比較的抑えやすい傾向があります。

・お手入れ箇所が主に排気ファンと給気口フィルターなので、メンテナンスが比較的容易と感じる方も多いでしょう。

・湿気が発生しやすい場所から直接排気するため、湿気を効率よく排出しやすい構造です。

デメリット

・外気がそのまま給気口から入ってくるため、冬は冷たい空気、夏は暑い空気が入りやすく、冷暖房の効率にやや影響が出る可能性があります。(ただし、近年の高気密高断熱住宅では、その影響は以前より限定的です)

・給気口フィルターの性能によっては、花粉やホコリなどが侵入しやすい場合があります。

 

このような方におすすめ:

・家づくりの初期費用をできるだけ抑えたい

・シンプルな仕組みを好み、お手入れの手間を減らしたい

・浴室や脱衣所などの湿気対策を重視したい方

【タイプ2】第一種換気:空気の質と省エネ性を追求

仕組み: 空気を取り入れる「給気」と、空気を排出する「排気」の両方を、機械のファンで行います。これにより、空気の流れをより精密にコントロールできます。

 

メリット

・機械制御のため天候などに左右されにくく、計画的で安定した換気量を確保しやすいです。

・給気側に高性能なフィルターを設置できる機種が多く、花粉や黄砂、PM2.5などの微粒子を効果的に除去し、よりクリーンな空気を室内に供給できます。空気清浄能力の高さが魅力です。

「熱交換」機能を備えたタイプが主流です。これは、換気の際に捨ててしまう室内の空気の熱(冬は暖かさ、夏は涼しさ)を回収し、取り込む外気に伝えてから室内に供給する仕組み。これにより、冷暖房の負荷を軽減し、省エネルギー効果が期待できます。

デメリット

・システムが第三種換気より複雑になるため、導入費用や、フィルター交換などの維持費用(ランニングコスト)が比較的高くなる傾向があります。

熱交換ユニットなどを設置するためのスペースが別途必要になる場合があります。

フィルターの種類が増えるなど、お手入れ箇所が第三種換気より少し多くなります。

 

このような方におすすめ:

花粉症やアレルギーがあり、室内の空気の質に特にこだわりたい

冷暖房効率を高め、省エネ性や光熱費を重視したい方

一年を通して、室内の温度変化を少なくし、より快適な温熱環境を保ちたい方

結局、どちらの換気システムを選べばいいのでしょうか?

「結局、我が家にはどちらが良いのだろう?」と迷われるかもしれませんね。結論としては、どちらか一方が絶対的に優れているというわけではありません。

例えば、「アレルギー対策を最優先したいから、高性能フィルターの第一種換気が魅力的」「初期費用を抑えつつ、湿気対策はしっかりしたいから第三種換気が合っているかも」というように、ご自身のライフスタイルや、家づくりにおいて何を最も重視するかによって、最適な選択は変わってきます。

私たちフソウリブテックでは、第三種換気、第一種換気(熱交換型を含む)のどちらのシステムについても、お客様のご要望やご予算、建物の性能(断熱性・気密性)などを総合的に考慮し、最適なプランをご提案しています。どうぞ安心してご相談ください。

花粉や黄砂が気になる季節、換気はどうすれば安心?

多くの方が気になる、花粉や黄砂が多く飛散する季節の換気方法についてお話しします。

●基本は「24時間換気システム」を稼働させ続けること

このシステムの最大の利点は、窓を閉めたままでも換気ができる点です。花粉や黄砂が多いと感じる日は、無理に窓を開けず、換気システムのスイッチは入れたままにしておくのが基本です。

 

●第一種換気(高性能フィルター付き)は特に有効

高性能な給気フィルターを備えた第一種換気システムは、外気に含まれる花粉や黄砂などを効果的に集めてくれます。花粉症などでお悩みの方にとっては、非常に心強い設備と言えるでしょう。

 

●第三種換気でも対策は可能

第三種換気の場合でも、給気口に取り付けるフィルターを、花粉対策用の高機能なものに交換することで、室内への花粉の侵入をある程度抑制することが期待できます。どのようなフィルターが適合するかは、お気軽にご相談ください。

 

●窓開け換気はタイミングを見計らって
気候の良い日に、外の新鮮な空気を取り込みたい場合もあるかと思います。そのような時は、花粉や黄砂の飛散情報などを参考に、飛散量が少ない時間帯を選んで、短時間で窓を開けるようにしましょう。空気の入口と出口を意識して窓を開けると、効率よく換気ができます。

換気システムのお手入れは必要?難しくない?

 

快適な空気環境を維持するためには、換気システムの定期的はお手入れが不可欠です。お手入れを怠ると、換気能力が低下してしまう可能性があります。とはいえ、普段のお手入れはそれほど難しいものではありません。

●最も重要なお手入れは「フィルターの清掃」
空気の通り道にあるフィルターには、ホコリや汚れが付着します。フィルターが目詰まりすると、空気の流れが悪くなり、換気効果が十分に得られなくなります。

 

●お手入れ方法は比較的シンプル
多くのフィルターは、掃除機でホコリを吸い取る、または取り外して水洗いすることで清掃できます。定期的に状態を確認し、清掃する習慣をつけることをおすすめします。キッチンや浴室の排気ファンも汚れやすい箇所ですので、併せて確認しましょう。

 

●詳細は「取扱説明書」で確認を
お手入れの具体的な方法や頻度は、お使いの換気システムの機種によって異なります。必ず付属の取扱説明書をご確認ください。適切なお手入れは、クリーンな空気環境を保ち、システムの寿命を延ばすことにも繋がります。

フソウリブテックがお手伝いできること

換気システムは、単に設置すれば良いというものではなく、建物の断熱性や気密性といった住宅性能全体とのバランスが非常に重要です。

私たちフソウリブテックは、総合建設業としての長年の経験と専門知識に基づき、建物全体の性能を考慮した上で、お客様のご家族にとって最も快適で、健康的、そして省エネルギーにも配慮した最適な換気計画をご提案することを得意としています。

「我が家のライフスタイルには、第一種と第三種、どちらが適している?」
「換気システムの具体的な費用や性能について、もっと詳しく知りたい」
「現在住んでいる家の換気を見直したいけれど、リノベーションで可能?」

このような疑問やご要望がございましたら、どうぞお気軽にフソウリブテックまでお問い合わせください。

 

また、フソウリブテックでは、良い状態で住み続けていただけるよう、暮らし始めて3か月目にはインテリアコーディネーターがお伺いして、お手入れのご説明をさせていただいております。新しい暮らしに少し慣れたころ、使い方やお手入れが気になり始めると思います。ぜひお気軽にご相談ください。

■まとめ:換気を理解して、一年中快適な住まいづくりを

今回は、家づくりを検討中の方に向けて、「換気」の重要性やシステムの種類、選び方のポイント、季節ごとの注意点、お手入れについて解説しました。

お住まいの空気を常にきれいに保ち、結露やカビを防ぐ換気は、快適で健康的な暮らしの基盤となる大切な要素です。第一種換気第三種換気、それぞれの特徴をご理解いただき、ご自身の暮らしに合ったシステムを選びましょう。

そして、選んだ換気システムの効果を最大限に活かすために、定期的で適切なお手入れも忘れずに行うことが大切です。

花粉や黄砂が気になる季節はもちろん、一年を通してご家族皆様が心地よく過ごせる住まいを、私たちフソウリブテックと一緒に実現しませんか?

 

\家づくりや換気に関するご相談、お待ちしております/

 

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