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「日常に花と緑を。」

FORKUL/LIFE STYLE

2024.01.13

いつもの部屋で、ふと目に入るみずみずしい植物は、さりげなく心をととのえてくれるもの。気軽に飾って、“EVERGREEN”な毎日を楽しんでみませんか。

楽しみ方は、どこまでも自由自在。 プロに学ぶ、バランスのとれたアレンジのコツ。

高松市にお住まいのOさん一家。「植物は好きだけど、すぐ枯らしちゃう…」という奥様と同じ悩みを持つ人も、きっと多いのではないでしょうか。今回は個性ある植物の魅力を提案する『Plant&Flower Kaorin』のカオリンさんに、手軽で上手な植物の楽しみ方を教えてもらいましょう。

まずは、初心者でも日常に取り入れやすい切り花。「部屋のどこに」「どんな植物を組み合わせて」飾るかを決めて、花瓶を選ぶところからスタートです。花瓶と植物の質感や色を統一したり、形が個性的な植物はシンプルな花瓶で存在感を生かすのもおすすめ。「最初は一色に絞って、葉ものを多めに使うとまとまりやすいですよ。慣れてきたら色数を増やしてみて。カラフルになるほど明るい雰囲気が出ます」とカオリンさん。広い場所ならダイナミックに、狭いところはコンパクトに、置く場所によってバランスも考慮しましょう。

植物の長さは花瓶の高さの1.5~2倍程度を目安に整えます。花切鋏は安価なものでも1丁あると、切花から枝物まで広く使えて重宝しますから、ぜひあつらえて。水位はすべての切り口がきちんと水に浸かっていればOK。水に浸かる部分の葉や枝はすべて落としておくのが、効率的に水上げしつつ、水をきれいに保つポイントです。バラなどのトゲも摘み取っておくと安全です。

さあ、準備ができたらいよいよ生けていきましょう。「お花は『どの角度から見るのが一番かわいいか』を考えてください。それが正面です。軽やかな雰囲気の植物は上の方に、どっしりしたものは下の方に配置して。一番外まわりのアウトラインから形を決めていくのが、うまくまとめるコツ」というカオリンさんのアドバイスを受けて、2人の娘さんもチャレンジ。「お花はね、自由なんです。好きにしていいの。きれいに見せるポイントだけつかんで、のびのび楽しんでくださいね」とカオリンさん。家族全員がそれぞれ好きな花を選んで、手づくりのダイニングテーブルを彩る華やかなアレンジが完成しました。

水温が高いと菌が繁殖しやすく、開花なども早まりがちですから、なるべく冷たい水に生けて、できれば毎日水を替えると、長くきれいに楽しめます。

葉物を使う時は、葉物から生けていくと形が決まりやすい。花と葉物は1:1くらいのバランスを目安に。グリーンだけでまとめるのも面白い。

POINT 茎の切り口は斜めに

切り花は水が命。買ってきたばかりの植物は水が切れて苦しい状態だが、手早く水上げすれば元気になる。
切り口の面積が大きいほど水をよく吸うため、茎は斜めに切る。水替えのたびに新しい切り口をつくると長持ちする。

POIINT カットして無駄なく使う

1本を切り離してパーツに分解すればたくさん使える。一番無駄なく使える切り方を考えよう。
花や実のついていない茎も素材になるから、すぐに捨ててしまわないで。

曲線を生かしたカラーと、短めにまとめたユーカリ・ブラックベリーをセットにしたディスプレイ

死角にさりげなく飾る鉢植えや、自然の枝ぶりを生かした大胆な投げ入れで、見慣れた部屋を新鮮な雰囲気に

奥様は室内で観葉植物を育てています。温かい国が原産だから、基本的に寒さが苦手。冬は室内で、夏は屋外の日陰で管理するのがおすすめです。「水・風・光が重要です。水は足りないと枯れるし、やりすぎると根腐れを起こします。風通しが悪いと蒸れて病気や虫が発生しやすく、光が少ないと葉の色が薄くなるなどの影響が出ます」とカオリンさん。

伸びすぎて形が崩れてきた場合は、2月~春先の新芽が出る前に強剪定しましょう。切った後は屋外に出し、水の管理をきちんとしていれば、切り口の下からちゃんと芽が出てきます。「枯れてしまったように見えても、次の春まであきらめずに水やりを続けてください。新芽さえ動けば大丈夫ですよ」。剪定した枝も水に生けておくと新しい根が出て、挿し木で増やすこともできます。

POINT 葉をきれいに保つ

葉の表面のほこりは病気や害虫のもと。葉水をしたり表面を丁寧に拭き取って清潔に保つ。最低でも月1回は屋外の日陰でシャワーをかけるといい。葉が密なものは乾くまで風通しのいいところに置くこと。

Oさんご夫婦は2人とも転勤族の家で育ち、数年前まで3年に1回のペースで四国内の転勤を繰り返していたそう。「娘たちには私たちが経験できなかった『幼馴染のいる人生』を送ってほしい」と、2020年にこの家を建てました。「ダイニングテーブルを大きくしたいと相談したら、夫が『じゃあ家買おうか』って言い出して」と奥様は笑って振り返ります。

重視したのは、広い庭と庭に面したガレージ。ガレージはDIYやスノーボードなど多趣味なご主人の作業部屋です。一目惚れした壁材をはじめ、こだわりがギュッと詰まった空間で、新居のプラン全体もガレージが核となりました。

ダイニングテーブルやリビングに置いた犬小屋も、ご主人の作品。お気に入りの家具に囲まれ、庭では2人の娘さんが愛犬と戯れる休日の午後は、かけがえのないひとときです。

機能面で気になっていたポイントは、フソウリブテックのスタッフらのレクチャーで一つ一つ解決。性能測定も積極的に見学し、デザインも性能も心から満足できる住まいになったそう